給水装置工事主任技術者 過去問
令和6年度(2024年)
問2 (公衆衛生概論 問2)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和6年度(2024年) 問2(公衆衛生概論 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

衛生上必要な措置として求められる残留塩素に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 遊離残留塩素には、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンがある。
  • pH値が低いほど残留塩素の次亜塩素酸の存在比が高くなるので、一般にpH値が低いほど消毒効果が高まる。
  • 給水栓における水は、遊離残留塩素を0.1mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上)を保持していなくてはならない。
  • 残留効果は、遊離残留塩素より結合残留塩素の方が持続する。
  • 残留塩素濃度の簡易測定法の一つとして、ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)と反応して生じる青白〜青色を標準比色液と比較して測定する方法がある。

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この過去問の解説 (2件)

01

DPD法の測定原理を確認し、発色の色(ピンク)を間違えないようにしましょう。


 

選択肢1. 遊離残留塩素には、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンがある。

適当です。

遊離残留塩素は、水中の消毒成分である次亜塩素酸(HOCl)次亜塩素酸イオン(OCl⁻)から成ります。

選択肢2. pH値が低いほど残留塩素の次亜塩素酸の存在比が高くなるので、一般にpH値が低いほど消毒効果が高まる。

適当です。
次亜塩素酸(HOCl)は消毒効果が高いですが、pH値が高くなると次亜塩素酸イオン(OCl⁻)に変化し、消毒効果が低下します。

 

選択肢3. 給水栓における水は、遊離残留塩素を0.1mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上)を保持していなくてはならない。

適当です。
水道水の衛生基準として、水道法により 最低限保持しなければならない残留塩素濃度が定められています。

選択肢4. 残留効果は、遊離残留塩素より結合残留塩素の方が持続する。

適当です。
結合残留塩素(クロラミンなど)は消毒効果は遊離残留塩素より低いですが、水中での持続性が高く、長時間残留します。

選択肢5. 残留塩素濃度の簡易測定法の一つとして、ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)と反応して生じる青白〜青色を標準比色液と比較して測定する方法がある。

不適当です。
DPD法ではピンク色に発色します。

まとめ

誤った選択肢は具体的にどこが違うのかを考えながら問題を解くことで理解が深まります。

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02

今回は主に残留塩素についての出題です。

遊離残留塩素・結合残留塩素を中心に覚えていきましょう。

選択肢1. 遊離残留塩素には、次亜塩素酸と次亜塩素酸イオンがある。

設問の通り、適当です。

 

遊離残留塩素は配管内で細菌等が繁殖しないよう、水を消毒するために使用されます。ちなみに次亜塩素酸はプールなどにも使用されます。

選択肢2. pH値が低いほど残留塩素の次亜塩素酸の存在比が高くなるので、一般にpH値が低いほど消毒効果が高まる。

設問の通り、適当です。

 

ひっかけ問題で、『pH値が高いほど消毒効果が高まる』のような記述で不適当のパターンもあるので、注意しましょう。

選択肢3. 給水栓における水は、遊離残留塩素を0.1mg/L以上(結合残留塩素の場合は0.4mg/L以上)を保持していなくてはならない。

設問の通り、適当です。

 

水道法第22条・水道法施行規則第17条に規定されています。

尚、水道法で給水栓における水が病原生物(細菌やウイルス)で汚染される恐れまたは疑いがある場合、遊離残留塩素は0.2mg/L、結合残留塩素は1.5mg/L以上とする、と定められています。

選択肢4. 残留効果は、遊離残留塩素より結合残留塩素の方が持続する。

設問の通り、適当です。

 

結合残留塩素は遊離残留塩素より殺菌効果は弱いですが、持続性は高いです。

選択肢5. 残留塩素濃度の簡易測定法の一つとして、ジエチル-p-フェニレンジアミン(DPD)と反応して生じる青白〜青色を標準比色液と比較して測定する方法がある。

不適当です。

 

DPD法(ジエチルパラフェニレンジアミン法)とは、残留塩素濃度の簡易測定法の一種です。DPDと反応して生じる桃~桃赤色を標準比色液と比例して測定します。よって誤りです。
 

まとめ

今回は塩素による消毒に関する設問ですが、水道の衛生対策は、今回の塩素による消毒で病原体を殺菌する他に、貯水槽の清掃および点検、定期的な水質検査などによって、飲料水が汚染されないように行われています。

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