給水装置工事主任技術者 過去問
令和2年度(2020年)
問34 (給水装置計画論 問35)
問題文
① A点における配水管の水圧 水頭として20m
② 給水栓の使用水量 0.6L/s
③ A~B間の給水管、分水栓、甲形止水栓、水道メーター及び給水栓の口径20mm
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和2年度(2020年) 問34(給水装置計画論 問35) (訂正依頼・報告はこちら)
① A点における配水管の水圧 水頭として20m
② 給水栓の使用水量 0.6L/s
③ A~B間の給水管、分水栓、甲形止水栓、水道メーター及び給水栓の口径20mm
- 3.6m
- 5.4m
- 7.4m
- 9.6m
- 10.6m
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この過去問の解説 (2件)
01
これは余裕水頭を求める問題です。
余裕水頭を求めるためには、
あ)配水管の最小動水圧時の水頭
い)損失水頭(摩擦により損失する水頭と給水用具からの損失水頭)
う)給水栓の設置されている高さにまで水を押し上げるために必要な力(給水栓の立ち上がり 高さ)
が必要です。
このあ)~う)のうち、あ)は問題文中にある数値条件①より、20mを使います。
い)の損失水頭は、摩擦による損失水頭と、給水用具からの損失水頭を求める必要があります。
まず、摩擦による損失水頭を求めます。まず図2を見てみましょう。
図2の「ウエストン公式流量図」では、動水勾配、流量、管口径のどれかを求めるときに使います。今回の問題は、流量と管口径がすでに与えられているので、この図からは動水勾配を求めることになります。
流量:0.6 L/s (これは数値条件②からわかります)
管口径:20mm (これは数値条件③からわかります)
ですので、この二つの交点を求めると、動水勾配が220‰(パーミル)となります。
‰(パーミル)というのは、千分率なので、この220‰というのは、1 mにつき水頭0.22 m分損失する、ということです。つまり、この値から摩擦による損失水頭を求めることができます。
今回の管の長さは4 m + 12 m で16 m。さらに高低差分(1 m + 3 m) も管の長さに含みますので、合計で20 mです。
よって、0.22 m x 20 m = 4.4 m が摩擦損失水頭です。
次に給水用具からの損失水頭を求めましょう。図3を見てください。
図3から求められるのは、水栓類の損失水頭です。今回は分水栓、甲形止水栓、給水栓を考慮する必要があるので、この3つを図から読み取ります。
流量(横軸)は0.6 L/s なので、水栓類の交点の損失水頭は、それぞれ
甲形止水栓:1.8 m
分水栓:0.6 m
給水栓:1.8 m
図4からは水道メーターの損失水頭を読み取ります。今回の水道メーターの口径は20 mmなので、そこと、流量(横軸)0.6 L/sの交点から、水道メーターの損失水頭が求まり、2 mとなります。
う)の給水栓の立ち上がり高さは、図1の高低差から求めることができ、今回は
1 m + 3 m = 4 mとなります。
これら全てをあ)の20 mから引いていくと、余裕水頭を求めることができます。
よって、20 m - 4.4 m - 1.8 m - 0.6 m - 1.8 m - 2 m - 4 m = 5.4 m となり、これが答えになります。
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02
最も適当なのは、5.4mです。
この問題は、A点にある水の力20mから、B点まで水が進む途中で失われる力を順番に引いていく問題です。引くものは、管の摩擦損失水頭、分水栓・甲形止水栓・給水栓の損失水頭、水道メーターの損失水頭、そして高さの差です。問題ページの図と解説に従って計算すると、余裕水頭は5.4mになります。
これは適当ではありません。問題ページの図を使って計算すると、摩擦損失水頭は4.4m、分水栓は0.6m、甲形止水栓は1.8m、給水栓は1.8m、水道メーターは2.0m、高さの差は4.0mです。これらを20mから引くと5.4mになるため、3.6mにはなりません。
これは適当です。計算の流れは、
20.0-4.4-0.6-1.8-1.8-2.0-4.0
です。
これを計算すると5.4mになります。問題ページの解説でも同じ結果になっています。
これは適当ではありません。7.4mになるのは、途中のどこかの損失水頭や高さの差を引き忘れた場合に近い数字です。この問題では、管の摩擦だけでなく、分水栓、甲形止水栓、給水栓、水道メーター、高低差まで考える必要があります。全部入れると5.4mになります。
これは適当ではありません。9.6mは、引くべき損失をかなり少なく見積もった場合の数字です。実際には、問題ページの図から読める損失をすべて合計すると、
4.4+0.6+1.8+1.8+2.0+4.0=14.6m
です。したがって、20.0-14.6=5.4mとなります。
これは適当ではありません。10.6mになるためには、損失水頭の多くを無視してしまうことになります。この問題では、A点の圧力水頭20mから、B点までのすべての損失と高さの差を差し引いて考えるので、10.6mにはなりません。
この問題で大切なのは、余裕水頭=出発点の水の力-途中で失う力-高さに使う力と考えることです。
今回は、出発点が20mで、途中の損失と高さの差の合計が14.6mなので、
20.0-14.6=5.4m
となります。
覚えておくポイントは、摩擦損失だけで終わりではないということです。分水栓、止水栓、メーター、給水栓の損失や、高さの差も忘れずに引くことが大切です。これを意識すると、同じタイプの計算問題に対応しやすくなります。
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