給水装置工事主任技術者 過去問
令和4年度(2022年)
問12 (給水装置工事法 問3)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 問12(給水装置工事法 問3) (訂正依頼・報告はこちら)

配水管からの分岐穿孔に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 割T字管は、配水管の管軸頂部にその中心線がくるように取り付け、給水管の取出し方向及び割T字管が管軸方向から見て傾きがないか確認する。
  • ダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、割T字管の取り付け後、分岐部に水圧試験用治具を取り付けて加圧し、水圧試験を行う。負荷水圧は、常用圧力+0.5MPa以下とし、最大1.25MPaとする。
  • 割T字管を用いたダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、穿孔はストローク管理を確実に行う。また、穿孔中はハンドルの回転が重く感じ、センタードリルの穿孔が終了するとハンドルの回転は軽くなる。
  • 割T字管を用いたダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、防食コアを穿孔した孔にセットしたら、拡張ナットをラチェットスパナで締め付ける。規定量締付け後、拡張ナットを緩める。
  • ダクタイル鋳鉄管に装着する防食コアの挿入機及び防食コアは、製造者及び機種等により取扱いが異なるので、必ず取扱説明書を読んで器具を使用する。

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題は不適当なものを選択するものです。

選択肢1. 割T字管は、配水管の管軸頂部にその中心線がくるように取り付け、給水管の取出し方向及び割T字管が管軸方向から見て傾きがないか確認する。

これが「不適当なもの」です。

 

この記述は「割T字管」のものではなく、「サドル付分水栓」の記述です。

 

割T字管」は、配水管から、75mm以上の給水管を分岐するときに使用する取り付け器具のことで、鋳鉄で出来ています。T字型をしているので、T字管という名前で、分岐させたい場所がTの字になっているときに使います。

 

一方「サドル付分水栓」も配水管から給水管を分岐させるための用具です。大きな特徴として、断水することなく分岐させることが出来る、というものが挙げられますが、割T字管も断水することなく施工することが出来ます。


分岐させる、という点では割T字管とサドル付分水栓は共通していますが、設置するときに割T字管は、配水管の「管軸水平部に」その中心線が来るように取り付けます。また、給水管の取り出し方向と、割T字管が、管の「水平方向」から見て傾きがないかを確認します。

 

一方サドル付き分水栓の場合は取り付け方向が基本的には、「直角」なので、根本的に割T字管とは違います。

選択肢2. ダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、割T字管の取り付け後、分岐部に水圧試験用治具を取り付けて加圧し、水圧試験を行う。負荷水圧は、常用圧力+0.5MPa以下とし、最大1.25MPaとする。

これは「正しい」です。

 

水道における常用圧力とは、給水管として長期間使用するときに耐えられる最大の圧力のことで、地域によって違いますが、一般的に0.2〜0.4MPaです。

選択肢3. 割T字管を用いたダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、穿孔はストローク管理を確実に行う。また、穿孔中はハンドルの回転が重く感じ、センタードリルの穿孔が終了するとハンドルの回転は軽くなる。

これは「正しい」です。

 

ストローク管理とは、穿孔するときに、ストローク表示メータでカッターがどれくらい回転してどれくらい進んでいるのかを確認しながら行うことをいいます。

選択肢4. 割T字管を用いたダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、防食コアを穿孔した孔にセットしたら、拡張ナットをラチェットスパナで締め付ける。規定量締付け後、拡張ナットを緩める。

これは「正しい」です。

 

分岐する給水管の口径が50mm以上の場合は、原則として割T字管によって分岐することになっており、そのための作業工程があります。

 

防食コアとは、管の端の部分の切断面などに押し込んで錆を防止するものです。防食コアは挿入機を使って挿入します。防食コアは繊細なため取り扱い注意です。

 

拡張ナットはいわゆるインサートで、挿入することでその部分を拡張して固定するために使います。

選択肢5. ダクタイル鋳鉄管に装着する防食コアの挿入機及び防食コアは、製造者及び機種等により取扱いが異なるので、必ず取扱説明書を読んで器具を使用する。

これは「正しい」です。


防食コアは変形したり、傷が付いたりしやすいので、丁寧に扱う必要があります。

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02

不適当なのは、「割T字管は、配水管の管軸頂部にその中心線がくるように取り付け、給水管の取出し方向及び割T字管が管軸方向から見て傾きがないか確認する。」です。
理由は、割T字管は管軸頂部ではなく、管軸水平部にその中心線がくるように取り付けるからです。施工基準では、割T字管は配水管の管軸水平部に取り付け、管水平方向から見て傾きがないか確認するとされています。したがって、この記述は取付位置と確認方向が違っています。

選択肢1. 割T字管は、配水管の管軸頂部にその中心線がくるように取り付け、給水管の取出し方向及び割T字管が管軸方向から見て傾きがないか確認する。

これは不適当です。
割T字管は、サドル付分水栓のように管の上に付けるのではなく、管軸水平部に正しく取り付けます。確認する向きも、管軸方向ではなく管水平方向です。つまり、この記述は割T字管ではなく、別の分岐器具の説明と混ざってしまっています。

選択肢2. ダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、割T字管の取り付け後、分岐部に水圧試験用治具を取り付けて加圧し、水圧試験を行う。負荷水圧は、常用圧力+0.5MPa以下とし、最大1.25MPaとする。

これは適切な記述です。
割T字管を取り付けたあとに、分岐部へ水圧試験用治具を付けて水圧試験を行うという流れは、試験問題の記述どおり示されています。負荷水圧についても、常用圧力+0.5MPa以下、最大1.25MPaという内容になっています。

選択肢3. 割T字管を用いたダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、穿孔はストローク管理を確実に行う。また、穿孔中はハンドルの回転が重く感じ、センタードリルの穿孔が終了するとハンドルの回転は軽くなる。

これは適切な記述です。
施工基準では、穿孔はストローク管理を確実に行うこと、また穿孔中はハンドルが重く感じ、センタードリルの穿孔が終わると軽くなることが示されています。作業中の手ごたえの変化は、正しく穿孔できているかを見る大切な目安です。

選択肢4. 割T字管を用いたダクタイル鋳鉄管からの分岐穿孔の場合、防食コアを穿孔した孔にセットしたら、拡張ナットをラチェットスパナで締め付ける。規定量締付け後、拡張ナットを緩める。

これは適切な記述です。
防食コアをセットしたあと、拡張ナットを締め付け、規定量締付け後に拡張ナットを緩めるという手順は、施工基準に示されています。ここは細かい作業手順ですが、まちがえやすいのでそのまま覚えておくと安心です。

選択肢5. ダクタイル鋳鉄管に装着する防食コアの挿入機及び防食コアは、製造者及び機種等により取扱いが異なるので、必ず取扱説明書を読んで器具を使用する。

これは適切な記述です。
防食コアの挿入機や防食コアは、メーカーや機種によって使い方が異なるため、施工基準でも必ず取扱説明書を読んで使うよう示されています。自己判断で進めると、うまく取り付けられないだけでなく、管を傷めるおそれもあります。

まとめ

この問題のポイントは、割T字管の取付位置を正しく覚えることです。
サドル付分水栓は管の上側、割T字管は管の水平部という違いを整理しておくと、ひっかけに強くなります。また、割T字管の作業では、水圧試験、ストローク管理、防食コアの正しい取付け、取扱説明書の確認も大切です。

覚えておくポイントとしては、
割T字管は「管軸水平部」
穿孔中は重く、センタードリル後は軽くなる
防食コアは手順どおり取り付ける
この3つです。

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