給水装置工事主任技術者 過去問
令和4年度(2022年)
問19 (給水装置工事法 問10)
問題文
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 問19(給水装置工事法 問10) (訂正依頼・報告はこちら)
- ステンレス鋼鋼管のプレス式継手による接合は、専用締付け工具を使用するもので、短時間に接合ができ、高度な技術を必要としない方法である。
- ダクタイル鋳鉄管のNS形及びGX形継手は、大きな伸縮余裕、曲げ余裕をとっているため、管体に無理な力がかかることなく継手の動きで地盤の変動に適応することができる。
- 水道給水用ポリエチレン管のEF継手による接合は、融着作業中のEF接続部に水が付着しないように、ポンプによる充分な排水を行う。
- 硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ接合において、管の切断はパイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等を使用して、管軸に対して直角に切断する。
- 銅管の接合には継手を使用するが、25mm以下の給水管の直管部は、胴接ぎとすることができる。
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この過去問の解説 (3件)
01
これは「不適当なもの」を選択する問題です。
これは「正しい」です。
プレス式継手は、モルコジョイントとも呼ばれています。プレス式継手の中にシール材が詰められており、そこを専用工具で締め付けてプレスし、接合させます。
これは「正しい」です。
NS形継手やGX形継手は、耐震にフォーカスされた継手です。これらの継手には伸縮性があり、離脱しないように考慮されています。
これは「正しい」です。
EF継手は、エレクトロフュージョン継手のことで、接合面に電熱線が埋め込まれている継手です。この電熱線を発熱させて、樹脂を加熱することで溶かして一体化させる方法です。ただこの接合面に水が残っていると、うまく融着が起こらなくなる可能性があるため、水分はふき取ってから接合します。
これが「不適当なもの」です。
硬質塩化ビニルライニング鋼管や耐熱性硬質塩化ビニルラニング鋼管などはネジ接合が原則とされています。ネジ接合とは、管の外側にネジ山がある「雄ネジ」と、内側の方にネジ山がある「雌ネジ」を合わせて接続する方法です。
管の切断に関しては、パイプカッターや高速砥石カッター、ガス切断、チップソーカッターなどは使いません。これは切断面にバリ(切った部分がまくれてしまうこと)が出来たり、切断時の熱で管のライニングがはがれてしまう可能性があるので、使用しません。
これらの鋼管は、自動金のこ盤やねじ切り機搭載の自動丸のこ機を使うことになります。
これは「正しい」です。
銅管は、継手を使って、はんだ接合とプレス式接合で接合するのですが、もしその給水管が25mm以下で、直管部である場合は胴接ぎ(どうはぎ)といって、継手を使わずに接合することができる、とされています。
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02
不適当なのは、「硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ接合において、管の切断はパイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等を使用して、管軸に対して直角に切断する。」です。
国土交通省の「給水装置標準計画・施工方法」では、ライニング鋼管の切断は自動金のこ盤などを使って行い、パイプカッター、チップソーカッター、ガス切断、高速砥石は使用しないとされています。したがって、この記述は誤りです。
これは適切な記述です。
国土交通省の基準でも、ステンレス鋼管のプレス式継手による接合は、専用締付け工具を使用し、短時間に接合でき、高度の技術を必要としない方法とされています。問題文はこの内容に合っています。
これは適切な記述です。
岡山市の配水管布設工事標準設計マニュアルでは、GX、NS、S、US形などの鎖構造継手は、柔構造継手よりも大きな伸縮に対応でき、さらに離脱防止機能を有するので、より大きな地盤変動に対応できるとされています。問題文の内容は、この考え方に合っています。
これは適切な記述です。
池田市の給水装置工事施行指針では、融着作業中のEF継手部に水が付着しないように、ポンプによる排水を行うとされています。水が付くと、きちんと融着しにくくなるためです。
これは不適当です。
国土交通省の基準では、ライニング鋼管の切断でパイプカッターやチップソーカッター、ガス切断などは使用しないとされています。問題文は、使ってよい工具のように書いているので誤りです。
これは適切な記述です。
国土交通省の基準では、銅管の接合には継手を使用するものの、25mm以下の給水管の直管部は胴継ぎとすることができるとされています。問題文はこの内容どおりです。
この問題で覚えておくポイントは、ライニング鋼管の切断に使ってはいけない工具です。
特に、パイプカッター、チップソーカッター、ガス切断、高速砥石は使用しないという点が大切です。ここは試験で入れ替えて出しやすいところです。
あわせて、
ステンレス鋼管のプレス式継手は短時間で接合しやすいこと、
NS形・GX形継手は地盤変動に対応しやすいこと、
EF継手では水が付かないように排水すること、
銅管は25mm以下なら直管部で胴継ぎができること
も整理して覚えておくと、似た問題に対応しやすくなります。
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03
各種の水道管の継手及び接合方法に関する問題です。
正
問題文の内容の通りです。
ステンレス鋼鋼管の管接合は、伸縮可とう式継手、あるいはプレス式継手とします。
プレス式継手による接合は、専用締め付け工具(プレス工具)を使う方式で、短時間に接合ができ、高度の技術を必要としない方法です。
1) 管を所定の長さに切断し、接合部を清掃して「ばり」を除去します。
2) ラインゲージで挿入位置をマークし、そこに継手端部が来るまで挿し込みます。
3) 専用締め付け工具を継手に当て、管軸に直角に保持し、油圧で締め付けます。
4) 継手に管を挿し込むときは、ゴム輪に傷を付けないよう注意します。
5) 専用締め付け工具は、整備不良で不完全接合となり易いため、点検は十分しておきます。
正
問題文の内容の通りです。
ダクタイル鋳鉄管の接合形式には、伸縮可とう性があり、管が地盤の変動に適応でき、接合形式には、T形、K形、NS形、GX形、フランジ形など、多種類ありますが、一般に給水装置工事では、メカニカル継手(K形)、プッシュオン継手(NS形、GX型)及びフランジ継手の3種類があります。
NS形継手は、大きな伸縮余裕と曲げ余裕を取っているので、管体に無理な力が掛からず、継手の動きで地盤の変動に適応できます。
NS形ダクタイル管は、継手部が大きく屈曲・伸縮し、管の離脱を防止する構造です。
NS形ダクタイル管の耐震性能は、従来のSN形と同じで、地震などでの地盤沈下や地盤亀裂にも、管路が鎖のように挙動し、地盤の変位に順応します。
正
問題文の内容の通りです。
水道給水用ポリエチレン管継手には、メカニカル継手と、電気融着継手(EF継手)があります。
EF継手はコントローラから通電し、EF継手内蔵の電熱線を発熱させ、継手内面と管外面の樹脂を加熱融解し、一体化させる方法の継手です。
作業上、下記に留意します。
1) 切削には専用工具を使用し、削り残しが無いようにします。
2) 挿入不足は融着不良となるので、標線までの挿入がされているか確認します。
3) 冷却中は、クランプで固定したままとし、接合部に外力を加えないよう注意します。
4) 融着作業中のEF接合部に、水の付着が無いように、ポンプでの十分な排水や雨天時の雨よけ対策などを講じます。
誤
硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ接合において、管の切断は、パイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等は悪影響を及ぼすため使用せず、自動金のこ盤や自動丸のこ機を使用して、管軸に対して直角に切断する。
硬質塩化ビニルライニング鋼管の接合は、ねじ接合が一般的で、専用ねじ切り機等で管端にねじを切り、ねじ込む方法です。
作業上の留意点は次のようです。
1) 管の切断は、自動金のこ盤、ねじ切り機に搭載された自動丸のこ機などを使用し、菅軸に対して直角に切断します。
管に悪影響を及ぼす、パイプカッター・チップソーカッター・ガス切断・高速砥石は使用しません。
2) 管の切断やねじ加工により菅の切断面に生じた、「かえり」や「まくれ」をヤスリで取り除き、スクレーパ等を用いて管端内側硬質塩化ビニルの厚さ 1/2~2/3 程度を面取りします。
3) 管内面とネジ部に付着した切削油や切削粉は、ウエスできれいに拭き取りますが、ねじ切り機に搭載の内面面取り器(リーマ)は、過大な面取りをするため、使用しません。
正
問題文の内容の通りです。
銅管の接合は、トーチランプか電気ヒータでの、はんだ接合と、ろう接合があり、接合には、継手を使用しますが、25 mm以下の給水管の直管部は、胴継ぎとします。
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