給水装置工事主任技術者 過去問
令和4年度(2022年)
問28 (給水装置の構造及び性能 問9)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和4年度(2022年) 問28(給水装置の構造及び性能 問9) (訂正依頼・報告はこちら)

給水装置の寒冷地対策に用いる水抜き用給水用具の設置に関する次の記述のうち、不適当なものはどれか。
  • 水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置する。
  • 排水口は、凍結深度より深くする。
  • 水抜き用の給水用具以降の配管は、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。
  • 排水口は、管内水の排水を容易にするため、直接汚水ます等に接続する。
  • 水抜き用の給水用具以降の配管が長い場合には、取り外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。

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この過去問の解説 (2件)

01

これは「不適当なもの」を選択する問題です。

 

寒冷地では水道管が凍結する可能性があるため、それを防ぐための対策が必要です。

選択肢1. 水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置する。

これは「正しい」です。

 

水抜き用給水用具は水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置します。これは水抜き栓、不凍栓とも呼ばれています。水道管内に水を残さないために水を地中に排出します。

選択肢2. 排水口は、凍結深度より深くする。

これは「正しい」です。


凍結深度とは、どれくらい地表から下へ行くと凍結するか、の深さのことです。地域によって凍結深度は違います。この凍結深度を知ることは水道管の凍害を防ぐことにも繋がり、とても大事な指標になります。もし凍結深度よりも浅いところに水道管が通っていると、もちろん水道管は凍ってしまいますし、そうなると、水が出なくなったり、水道管が膨張して破裂してしまう可能性があります。そのため、水道管は、凍結深度よりも深いところに設置する必要があります。

選択肢3. 水抜き用の給水用具以降の配管は、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。

これは「正しい」です。

 

鳥居配管は、鳥居のような形になっています。U字形はその名の通りUの形をしています。鳥居配管やU字形の配管は、その部分に空気が溜まり、それが原因で水抜きが十分に出来なくなる可能性がありますので、避けた方がよいです。

選択肢4. 排水口は、管内水の排水を容易にするため、直接汚水ます等に接続する。

これが「不適当なもの」です。

 

水抜き用給水用具の排水口付近に汚水ますを直接接続はしません。この場合は「浸透ます」を設置し排水を容易にします。

 

汚水ますとは、敷地内に設置されてある配水管の「点検口」や「掃除口」として使われているマンホールのことで、下水が詰まる可能性のある場所に設置されています。

 

浸透ますは雨水などを土壌に返すために設置するものです。

選択肢5. 水抜き用の給水用具以降の配管が長い場合には、取り外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。

これは「正しい」です。

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02

不適当なのは、「排水口は、管内水の排水を容易にするため、直接汚水ます等に接続する。」という記述です。
この問題は、水抜き用給水用具を設置するときの基本ルールを聞いています。ポイントは、どこに設置するか、排水口をどうするか、その先の配管をどうするかです。基準では、排水口は汚水ます等に直接接続せず、間接排水とするとされています。したがって、この記述が不適当です。

選択肢1. 水道メーター下流側で屋内立上り管の間に設置する。

この記述は適切です。
基準では、水抜き用の給水用具は、水道メーターの下流側で、屋内立上り管の間に設置することとされています。水抜き操作や維持管理をしやすくするためです。

選択肢2. 排水口は、凍結深度より深くする。

この記述は適切です。
基準では、水抜き用の給水用具の排水口は、凍結深度より深くすることとされています。浅い位置だと、そこが凍って排水しにくくなるおそれがあるためです。

 

選択肢3. 水抜き用の給水用具以降の配管は、できるだけ鳥居配管やU字形の配管を避ける。

基準では、水抜き用の給水用具より先の配管は、管内の水が抜けやすい構造にすることが求められています。そのため、鳥居形配管やU字形の配管はできるだけ避けるとされています。こうした形は水が残りやすく、凍結の原因になりやすいからです。

選択肢4. 排水口は、管内水の排水を容易にするため、直接汚水ます等に接続する。

この記述は不適当です。
間違っているのは、「直接汚水ます等に接続する」という部分です。基準では、汚水ます等に直接接続せず、間接排水とすることとされています。また、排水を容易にする方法としては、排水口付近に水抜き用浸透ますを設けることや、切込砂利等で埋め戻すことが示されています。つまり、排水しやすくするためでも、直接つなぐことはしません。

選択肢5. 水抜き用の給水用具以降の配管が長い場合には、取り外し可能なユニオン、フランジ等を適切な箇所に設置する。

この記述は適切です。
基準では、配管が長いときは、万一凍結した場合に解氷作業をしやすくするため、取り外し可能なユニオンやフランジ等を適切な箇所に設置することとされています。修理や対応をしやすくするための工夫です。

まとめ

この問題で覚えておくポイントは、水抜き用給水用具の排水口は、汚水ます等に直接つながないということです。
そのほかにも、水道メーターの下流側で屋内立上り管の間に設置すること、排水口は凍結深度より深くすること、鳥居形やU字形の配管を避けること、長い配管にはユニオンやフランジを設けることが大切です。
特に試験では、「直接接続」か「間接排水」かの違いがそのまま答えになることが多いので、ここはしっかり押さえておくと安心です。

 

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