給水装置工事主任技術者 過去問
令和7年度(2025年)
問14 (給水装置工事法 問5)
問題文
ア 水道給水用ポリエチレン管のEF継手による接合は、融着作業中のEF接続部に水が付着しないように、ポンプによる十分な排水を行う。
イ 硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ接合において、管の切断はパイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等を使用して、管軸に対して直角に切断する。
ウ 水道用ポリエチレン二層管の切断は、管軸に対して直角に行い、切断は専用のパイプカッターを使用し、のこ刃は使用しない。
エ ダクタイル鋳鉄管の接合に使用する滑材は、継手用滑材に適合するものを使用し、グリース等の油剤類は絶対に使用しない。
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和7年度(2025年) 問14(給水装置工事法 問5) (訂正依頼・報告はこちら)
ア 水道給水用ポリエチレン管のEF継手による接合は、融着作業中のEF接続部に水が付着しないように、ポンプによる十分な排水を行う。
イ 硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ接合において、管の切断はパイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等を使用して、管軸に対して直角に切断する。
ウ 水道用ポリエチレン二層管の切断は、管軸に対して直角に行い、切断は専用のパイプカッターを使用し、のこ刃は使用しない。
エ ダクタイル鋳鉄管の接合に使用する滑材は、継手用滑材に適合するものを使用し、グリース等の油剤類は絶対に使用しない。
- (ア) 正 (イ) 誤 (ウ) 正 (エ) 正
- (ア) 正 (イ) 正 (ウ) 誤 (エ) 誤
- (ア) 誤 (イ) 誤 (ウ) 正 (エ) 正
- (ア) 正 (イ) 正 (ウ) 誤 (エ) 正
- (ア) 誤 (イ) 誤 (ウ) 誤 (エ) 正
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この過去問の解説 (2件)
01
適当な組み合わせは、「(ア)正(イ)誤(ウ)正(エ)正」です。ポイントは、EF接合では水を避けること、ライニング鋼管では切断方法に注意すること、ポリエチレン二層管は専用のパイプカッターを使うこと、ダクタイル鋳鉄管では指定の滑材を使い、グリース類を使わないことです。
「水道給水用ポリエチレン管のEF継手による接合は、融着作業中のEF接続部に水が付着しないように、ポンプによる十分な排水を行う。」
この記述は適切な記述です。給水装置工事の指針では、EF接合の作業中は、接続部に水が付かないようにポンプによる十分な排水を行い、雨天時には雨よけなどの対策を取るとされています。EF接合は熱で管と継手を一体化させる方法なので、水が付くときれいに接合しにくくなります。
「硬質塩化ビニルライニング鋼管のねじ接合において、管の切断はパイプカッター、チップソーカッター、ガス切断等を使用して、管軸に対して直角に切断する。」
この記述は誤りです。国土交通省の資料では、ライニング鋼管の切断は、自動金のこ盤やねじ切り機に搭載された自動丸のこ機などを使って、管軸に対して直角に切断するとされています。そのうえで、パイプカッター、チップソーカッター、ガス切断、高速砥石は使用しないことと示されています。つまり、この選択肢は、使ってはいけない工具を挙げている点が不適当です。
「水道用ポリエチレン二層管の切断は、管軸に対して直角に行い、切断は専用のパイプカッターを使用し、のこ刃は使用しない。」
この記述は適切な記述です。給水装置工事の指針では、水道用ポリエチレン二層管は、管軸に対して直角に切断し、専用のパイプカッターを使うとされています。さらに、別の給水装置工事指針でも、ノコ刃を使用した切断はしないことと示されています。切り口が乱れると接合不良の原因になるためです。
「ダクタイル鋳鉄管の接合に使用する滑材は、継手用滑材に適合するものを使用し、グリース等の油剤類は絶対に使用しない。」
この記述は適切な記述です。ダクタイル鋳鉄管の接合要領書では、ダクタイル鉄管継手用滑剤を使用すること、そしてグリースや鉱物油などは絶対に使用しないこととされています。理由は、ゴム輪に悪い影響を与え、漏水の原因になるおそれがあるからです。
この問題では、材料ごとに使ってよい工具や材料が決まっていることを押さえるのが大切です。EF接合では水を避ける、ライニング鋼管では切断方法を間違えない、ポリエチレン二層管は専用パイプカッターを使う、ダクタイル鋳鉄管では指定の滑材を使う、という4点を整理して覚えると判断しやすくなります。
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02
この問題のポイントは、施工不良を招く道具類を正しく見極めることです。
まず、一番の狙い目である硬質塩化ビニルライニング鋼管の切断ですが、ガス切断やパイプカッターなどの使用はいけません。熱や圧力で内側の塩ビ膜が剥がれてしまうため、自動金のこ盤等を使うのが鉄則です。
他にも、熱で溶かしてつなぐポリエチレン管のEF接合は水濡れ厳禁であり、ポリエチレン二層管は切り口が乱れて漏水するのを防ぐためにのこ刃は使わず専用のパイプカッターで切断します。また、ダクタイル鋳鉄管の接合では、ゴム輪を痛めてしまうため「グリース(油類)は絶対に使用しない」ことが鉄則です。
(ア)この記述は正しい(適切)内容です。
「EF(エレクトロフュージョン=電気融着)接合」は、継手の内側にある電熱線に電気を流し、熱で管と継手をドロドロに溶かして一体化させる工法です。
融着部分に水が少しでも残っていると、加熱したときに水蒸気が発生して気泡ができたり、温度が十分に上がらなかったりして、致命的な接合不良(水漏れ)の原因になります。そのため、現場で水が出ている場合はポンプで完全に排水し、雨の日ならテントを張るなどして「絶対に水に濡らさない環境」を作ることが鉄則です。
試験対策としては、「EF接合 = 熱で溶かすから水は絶対に厳禁、事前の排水が超重要」と、施工のイメージとセットで覚えておきましょう。
(イ)この記述は誤り(不適当)内容です。
硬質塩化ビニルライニング鋼管は、鉄管の内側に薄い塩ビの膜を貼り付けたデリケートな構造をしているため、切断時の熱や圧力でその塩ビ膜が剥がれたり溶けたりしないよう、工具を厳しく制限しています。
問題文にあるガス切断や高速砥石は「熱」で塩ビを溶かしてしまい、パイプカッターは強い圧力で塩ビを押し潰して剥がしてしまうため、これらはすべて使用禁止とされています。そのため、施工の際は熱や圧力をかけない「自動金のこ盤」や「専用の自動丸のこ機」を使い、管軸に対して直角に切断するのが鉄則です。
試験対策としては、内側の塩ビ膜を守るために「熱や圧力を出す工具(ガス・パイプカッターなど)は絶対にNG」と、その理由とセットで覚えておきましょう。
(ウ)この記述は正しい(適切)内容です。
水道用ポリエチレン二層管は柔軟性があるため、一般的な「のこ刃」を使って手で挽いて切断しようとすると、管がしなって切り口が斜めに歪んでしまいます。さらに、切断面に細かな削りクズ(バリ)が残りやすくなるのも問題です。
切り口がガタガタのまま接合すると、隙間が生じて将来的な漏水の原因になります。そのため、施工の際は断面を直角かつ滑らかに一発で切断できる、「専用のパイプカッター」を使用することが指針で定められています。
試験対策としては、「ポリエチレン二層管の切断には、断面を傷めるのこ刃は使わず、必ず専用カッターで直角に切る」という基本原則をしっかり押さえておきましょう。
(エ)この記述は正しい(適切)内容です。
ダクタイル鋳鉄管の接合部には、水漏れを防ぐために「ゴム輪(ゴムパッキン)」が内蔵されています。ここにパイプを滑り込ませて繋ぐ際、摩擦を減らすために滑剤を塗るのですが、この種類が非常に重要です。
機械用に使われる一般的なグリースや鉱物油を塗ってしまうと、油分がゴム輪に染み込んで膨張したり、逆にボロボロに劣化させたりしてしまいます。ゴムが変形すると、隙間ができて将来的な漏水に直結するため、これらの油剤類は使用禁止とされています。
施工の際は、ゴムを痛めず水に溶けやすい、専用の「ダクタイル鉄管継手用滑剤」を使用するのが鉄則です。
試験対策としては、ダクタイル鋳鉄管はゴム輪が大事なので、グリース(油)は絶対使用禁止、と、理由とセットで押さえておきましょう。
この問題のポイントは、管の材料ごとに定められている「使ってよい工具や材料のルール」を正確に見極めることです。
施工不良や水漏れを防ぐために、「EF接合では融着不良を招く水を避けること」「ライニング鋼管では内側の塩ビを傷めるガス切断やパイプカッターを使わないこと」「ポリエチレン二層管では切り口を綺麗にするためにのこ刃を避けて専用パイプカッターを使うこと」「ダクタイル鋳鉄管ではゴム輪を劣化させるグリース類を避け、指定の滑剤を使うこと」という4つの原則が定められています。
それぞれの管種が持つ弱点とやってはいけない行動をセットで整理しておくことが、確実に得点するための近道です。
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