給水装置工事主任技術者 過去問
令和7年度(2025年)
問15 (給水装置工事法 問6)
問題文
① 給水管を他の埋設物に近接して布設する際、漏水に伴うサンドブラスト現象を避けるため、他の埋設管との離隔を原則として( ア )cm以上確保する。
② ポリエチレン二層管(1種)を曲げて配管する場合、曲げ半径を管の外径の( イ )倍以上とする。
③ 水圧、水撃作用等により給水管の接合部が離脱するおそれがある継手には、硬質ポリ塩化ビニル管の( ウ )継手がある。
④ 高水圧が生ずる場所としては、水撃作用が生ずるおそれのある箇所、配水管の位置に対し著しく( エ )箇所にある給水装置等が挙げられる。
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和7年度(2025年) 問15(給水装置工事法 問6) (訂正依頼・報告はこちら)
① 給水管を他の埋設物に近接して布設する際、漏水に伴うサンドブラスト現象を避けるため、他の埋設管との離隔を原則として( ア )cm以上確保する。
② ポリエチレン二層管(1種)を曲げて配管する場合、曲げ半径を管の外径の( イ )倍以上とする。
③ 水圧、水撃作用等により給水管の接合部が離脱するおそれがある継手には、硬質ポリ塩化ビニル管の( ウ )継手がある。
④ 高水圧が生ずる場所としては、水撃作用が生ずるおそれのある箇所、配水管の位置に対し著しく( エ )箇所にある給水装置等が挙げられる。
- (ア) 20 (イ) 10 (ウ) TS (エ) 高い
- (ア) 30 (イ) 25 (ウ) RR (エ) 低い
- (ア) 20 (イ) 25 (ウ) TS (エ) 低い
- (ア) 30 (イ) 25 (ウ) RR (エ) 高い
- (ア) 30 (イ) 10 (ウ) TS (エ) 低い
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この過去問の解説 (2件)
01
適当なのは、「(ア)30(イ)25(ウ)RR(エ)低い」の組み合わせです。
内容としても、給水管の離隔は原則30cm以上、ポリエチレン二層管(1種)の曲げ半径は管の外径の25倍以上、離脱のおそれがある継手としては硬質ポリ塩化ビニル管のRR継手、高水圧が生じやすい場所は配水管の位置に対して著しく低い箇所とされています。
これは適当ではありません。
アは、他の埋設物との離隔が20cmではなく、原則30cm以上です。イも、ポリエチレン二層管(1種)の曲げ半径は10倍ではなく25倍以上です。ウも、離脱のおそれがあるのはTS継手ではなくRR継手です。エも、高水圧が生じやすいのは高い箇所ではなく低い箇所です。つまり、この組み合わせは全部ずれています。
これは適当な組み合わせです。
他の埋設物との離隔は30cm以上、ポリエチレン二層管(1種)の曲げ半径は外径の25倍以上、離脱のおそれがある継手にはRR継手があり、高水圧が生じやすい場所には配水管より著しく低い箇所が含まれます。問題の4か所すべてが正しくそろっています。
これは適当ではありません。
イの25倍とエの低いは合っていますが、アの離隔は20cmでは足りず、原則30cm以上です。また、ウもTS継手ではなくRR継手です。2か所が違うので、この組み合わせは使えません。
これは適当ではありません。
ア、イ、ウは合っていますが、エだけが違います。高水圧が生じやすい場所として挙げられるのは、配水管の位置に対して著しく低い箇所です。高い箇所ではないので、この組み合わせは不適当です。
これは適当ではありません。
アの30cmとエの低いは合っていますが、イは10倍ではなく25倍以上です。さらに、ウもTS継手ではなくRR継手です。2か所が誤っているため、この組み合わせは選べません。
この問題は、配管工事でよく出る数字と用語の組み合わせを正しく覚えているかを確かめる問題です。
特に大事なのは、離隔は30cm以上、ポリエチレン二層管(1種)の曲げ半径は25倍以上、離脱のおそれがあるのはRR継手、高水圧が生じやすいのは低い箇所、という4点です。ここをセットで覚えると、似た問題でも迷いにくくなります
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02
問題のポイントは、給水管の施工基準における「事故を防ぐための具体的な数値と管の特性」を正確に見極めることです。
実務における「なぜそのルールが必要なのか」という理由を理解していれば、迷わず選択肢を絞り込むことができます。特に、他管との接触事故を防ぐ離隔距離や、地形による水圧の変化といった現場のイメージと数値を結びつけておくことが重要です。
それでは、それぞれの空欄に入る正しい語句と、その理由を一つずつ確認していきましょう。
(ア)
「サンドブラスト現象」とは、給水管から勢いよく吹き出した水が、周囲の土砂を巻き込んで、隣にあるガス管や下水管などをヤスリのように激しく削ってしまう現象のことです。
もし配管同士の距離が近すぎると、一箇所の水漏れが原因で周囲のインフラまで一気に破壊してしまう二次災害を招きます。そのため、給水装置工事の指針では、お互いの管を守るための安全なスペースとして、他の埋設管との間に原則「30cm以上」の離隔距離を設けるよう定めています。
(イ)
水道用ポリエチレン二層管(1種)は柔軟性があるため、エルボなどの継手を使わずに緩やかに曲げて配管することができます。しかし、いくら柔らかいからといって無理にきつく曲げすぎると、管が潰れて水の通り道が狭くなったり、外側に過度な引っ張り応力がかかって将来的な亀裂や漏水の原因になったりします。
そのため、管の寿命や安全性を十分に確保するための基準として、曲げ半径は「管の外径の25倍以上」と定められています。これだけ大きなゆとりを持たせて、なだらかにカーブさせるのが鉄則です。
(ウ)
硬質ポリ塩化ビニル管の「RR継手」は、受口のゴムパッキンにパイプを差し込んで繋ぐ構造です。
接着剤で固めないため、温度変化による管の伸び縮みを吸収できるメリットがあります。しかし、その反面ただ差し込んであるだけなので、高い水圧やウォーターハンマー(水撃作用)による強い衝撃を受けると、その勢いで接合部がスポンと抜けてしまう(離脱する)弱点があります。
そのため、水圧がかかりやすい曲がり角などでは、あらかじめ抜けないように固定する対策が必要です。
(エ)
なぜ配水管の位置に対して「低い」箇所で高水圧になるのか、その理由は「水の重さ(位置エネルギー)」が原因です。
水は高いところから低いところへ流れるとき、高低差(落差)が大きければ大きいほど、下へ向かって強い圧力がかかります。
イメージとしては、高層マンションの1階を想像してみてください。上の階にたまっている水の重みが、すべて下の階にドスンと乗っかってくるため、1階の蛇口ほどものすごい勢いで水が飛び出そうとしますよね。
これと同じ現象が、街の配管(配水管)と住宅の給水装置の間でも起こります。配水管よりも「著しく低い場所」にある給水装置には、上にある水の重みがすべて圧力としてのしかかるため、高水圧が生じてしまうのです。
この問題は、給水管の安全を守るための具体的な基準値と、トラブルを防ぐための施工や地形の知識を問う内容です。
試験対策としては、サンドブラスト防止の30cm、無理のないカーブのための25倍、差し込むだけなので抜けやすいRR継手、そして水の重みで圧力がかかる低い箇所というように、現場の物理的なイメージと数値をセットで記憶に定着させておきましょう。
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