給水装置工事主任技術者 過去問
令和7年度(2025年)
問27 (給水装置の構造及び性能 問8)
問題文
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和7年度(2025年) 問27(給水装置の構造及び性能 問8) (訂正依頼・報告はこちら)
- ばね式、リフト式、スイング式逆止弁は、ばねや自重で弁体を弁座に密着させ逆流を防止する弁であるが、これらの逆止弁を用いて水を受ける容器や施設に給水するための構造材質基準に基づく逆流防止措置とすることは避ける必要がある。
- 吐水口空間が不十分であるとサイホン現象による吐水口からの空気の吸込みにより、水が逆流するおそれがある。
- 吐水口と水を受ける水槽の壁とが近接していると、壁に沿った空気の流れにより、壁を伝わって水が逆流するおそれがあるため、吐水口の口径に応じて所定の吐水口空間及び吐水口の壁からの距離を必ず確保する。
- 浴槽に給水する給水装置(吐水口一体型給水用具を除く)は、少なくとも200mm以上の吐水口空間を確保する。
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この過去問の解説 (2件)
01
不適当なのは、「浴槽に給水する給水装置(吐水口一体型給水用具を除く)は、少なくとも200mm以上の吐水口空間を確保する。」です。
この問題のポイントは、吐水口空間の基準の数字です。給水装置標準計画・施工方法では、浴槽に給水する場合の吐水口空間は50mm未満であってはならないとされており、200mmが必要なのは、プールなど水面が特に波立ちやすい水槽や、事業活動で洗剤や薬品を使う水槽・容器に給水する場合です。つまり、浴槽に200mmを求めているこの記述は不適当です。
これは適切な記述です。
ばね式逆止弁は、ばねの力で弁体を押しつけて逆流を防ぐ構造です。標準計画・施工方法でも、逆止弁は逆圧による逆流を防止する給水用具として説明されています。さらに、最近の給水装置工事施行基準では、ばね式、リフト式、スイング式の逆止弁は、摩耗や劣化で逆流防止性能を失うおそれがあるため、水を受ける容器や施設への給水で、これだけを逆流防止措置とすることは避けるとされています。
これは適切な記述です。
吐水口空間は、逆流防止のもっとも一般的で確実な方法です。給水管内に負圧が生じると、逆サイホン作用によって水が逆流するおそれがあります。施工基準でも、吐水口空間が不十分だと、サイホン作用による吐水口からの空気の吸い込みにより水が逆流すると説明されています。つまり、十分な空間がないと安全に縁が切れず、逆流事故につながるおそれがあります。
これは適切な記述です。
基準では、吐水口空間は上下の距離だけでなく、近接壁からの水平距離も決められています。これは、壁が近すぎると、壁に沿って水が引かれやすくなるためです。標準計画・施工方法でも、近接壁から吐水口までの水平距離と越流面からの垂直距離の両方が必要とされています。
これは不適当です。
浴槽に必要なのは200mm以上ではなく、50mm以上です。標準計画・施工方法では、呼び径25mm以下でも25mmを超える場合でも、浴槽に給水する場合は50mm未満であってはならないとされています。200mm以上が必要なのは、プールなど波立ちやすい水槽や、事業活動で洗剤や薬品を使う水槽・容器です。浴槽とプールなどの基準を取り違えている点が誤りです。
この問題で覚えておきたいのは、浴槽は50mm、プールなどは200mmという違いです。ここは数字の入れ替えが出やすいところです。
また、逆流防止では、吐水口空間を確保することが基本で、壁が近い場合は壁からの距離にも注意が必要です。さらに、水を受ける容器や施設への給水では、普通の逆止弁だけに頼らないことも大切です。数字と仕組みをセットで覚えると、似た問題でも迷いにくくなります。
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02
給水装置の工事基準において、「逆流をどう防ぐか」は命に関わる重要テーマです。それぞれの選択肢がなぜ正しいのか、あるいは間違っているのかを、実務の視点を交えてスッキリ解説します。
この記述は適切です。
ばね式、リフト式、スイング式といったおなじみの逆止弁は、ばねの力や弁自体の重みでフタをして、水の逆流を防止する仕組みです。 しかし、これらは「形あるものいつかは壊れる」の典型です。長年使っていると、どうしても摩耗したり、ゴミが挟まったり、ばねが弱くなったりして、完全に逆流を防げなくなるリスクがあります。 そのため、受水槽やプールなど「一度水を受け止める場所」への給水では、これらの一体型逆止弁ひとつだけに逆流防止を任せるのはNG(避けるべき)とされています。
この記述は適切です。
蛇口の先端(吐水口)と、水が溜まる水面との間にある「空気の隙間」を吐水口空間と呼びます。これが逆流防止の切り札であり、最も確実な方法です。 もしこの空間が足りないと、何らかの理由で給水管の中が陰圧(マイナスの圧力)になったとき、ジュースをストローで吸い上げるように、溜まった汚水が給水管に吸い込まれてしまいます(逆サイホン作用)。空気のバリアをしっかり作って、物理的に縁を切ることが不可欠です。
この記述は適切です。
蛇口と水面の距離(垂直距離)だけでなく、「近くの壁からの距離(水平距離)」も確保する必要があります。壁が近すぎると、管内が陰圧になったときに水が壁を伝って上に吸い上げられ、逆流してしまうからです。
そのため施工基準では、配管の太さに応じて「縦」と「横」の両方のスペースを必ず空けるよう定めています。
この記述は不適当です。
浴槽の給水に必要な吐水口空間は、200mm以上ではなく50mm以上が正解です。
200mm以上という厳しい基準が適用されるのは、水面が波立ちやすいプールや、洗剤・薬品を扱う特殊な水槽などです。この問題は、一般的な「浴槽(50mm)」と「プール(200mm)」の数値を入れ替えた典型的な引っ掛けパターンです。
逆流防止の対策で覚えるべき要点は3つです。
まず、ばね式やスイング式といった一般的な逆止弁は、摩耗やゴミ噛みなどの経年劣化で機能しなくなるリスクがあるため、受水槽などの容器に給水する際の確実な逆流防止措置としては認められていません。
次に、最も確実な対策である「吐水口空間」の確保では、水面からの高さ(垂直距離)だけでなく、近くの壁からの距離(水平距離)も必要です。壁が近すぎると、配管内が陰圧になったときに水が壁を伝って吸い上げられてしまうためです。
最後に、試験で最も狙われるのが空間の数値です。一般の「浴槽」なら50mm以上で足りますが、水面が波立ちやすい「プールや薬品槽」では200mm以上が必要となり、この2つの数字の入れ替え引っ掛けが頻出します。
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