給水装置工事主任技術者 過去問
令和7年度(2025年)
問31 (給水装置計画論 問2)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和7年度(2025年) 問31(給水装置計画論 問2) (訂正依頼・報告はこちら)

受水槽式給水に関する次の記述のうち、適当なものはどれか。
  • 受水槽の容量は、同時使用水量によって定めるが、配水管の口径に比べ単位時間当たりの受水量が大きい場合には、配水管の水圧が低下し、付近の給水に支障を及ぼすことがある。
  • 有効容量10m3以下の小規模受水槽は、定期的に清掃と点検を行うことが水道法で定められている。
  • 配水管の水圧が高いときは、受水槽への流入時に給水管を流れる流量が過大となって、水道メーターの性能や耐久性に支障を与えることがある。このような場合には、減圧弁などを設置する必要がある。
  • 圧力水槽式は、受水槽に受水した後、ポンプで圧力水槽へ汲み上げ、自然流下により給水する方式である。

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この過去問の解説 (2件)

01

適当なのは、「配水管の水圧が高いときは、受水槽への流入時に給水管を流れる流量が過大となって、水道メーターの性能や耐久性に支障を与えることがある。このような場合には、減圧弁などを設置する必要がある。」です。

受水槽式給水では、受水槽の容量の決め方小規模受水槽に対する法令の扱い水圧が高いときの対策各給水方式のしくみを区別して覚えることが大切です。国の「給水装置標準計画・施工方法」では、配水管の水圧が高いと、受水槽への流入時に流量が大きくなりすぎて、水道メーターの性能や耐久性に支障を与えることがあり、その場合は減圧弁、定流量弁等を設置することが必要とされています。

 

選択肢1. 受水槽の容量は、同時使用水量によって定めるが、配水管の口径に比べ単位時間当たりの受水量が大きい場合には、配水管の水圧が低下し、付近の給水に支障を及ぼすことがある。

この記述は適当ではありません。
まちがっているのは、受水槽の容量を同時使用水量によって定めるとしている部分です。国の資料では、受水槽の容量は計画一日使用水量、または使用水量によって定めるとされています。後半の、受水量が大きすぎると付近の給水に支障を及ぼすことがある、という説明自体は正しいです。

選択肢2. 有効容量10m3以下の小規模受水槽は、定期的に清掃と点検を行うことが水道法で定められている。

この記述は適当ではありません。
水道法で管理基準や定期検査の対象になるのは、受水槽の有効容量が10m3を超える簡易専用水道です。10m3以下の小規模貯水槽水道については、水道法上、同じ形での検査義務があるわけではありません。自治体の条例や要綱で指導されることはありますが、水道法で定められているという書き方は正しくありません。

選択肢3. 配水管の水圧が高いときは、受水槽への流入時に給水管を流れる流量が過大となって、水道メーターの性能や耐久性に支障を与えることがある。このような場合には、減圧弁などを設置する必要がある。

この記述は適切な記述です。
国の「給水装置標準計画・施工方法」では、配水管の水圧が高いと、受水槽へ入るときの流量が大きくなりすぎて、水道メーターの性能や耐久性に支障を与えることがあるとされています。そして、その対策として減圧弁、定流量弁等を設置することが必要と示されています。ですので、この選択肢は正しく判断できます。

選択肢4. 圧力水槽式は、受水槽に受水した後、ポンプで圧力水槽へ汲み上げ、自然流下により給水する方式である。

この記述は適当ではありません。
自然流下により給水する方式は、高置水槽式です。これに対して圧力水槽式は、受水槽に受けた水をポンプで圧力水槽にためて、その内部圧力によって給水する方式です。つまり、方式の説明が入れ替わっています。

まとめ

この問題では、受水槽式給水の基本用語を正しく区別できるかがポイントです。
受水槽の容量は同時使用水量ではなく、計画一日使用水量などを基に考えること、小規模受水槽は10m3以下だからといって水道法で一律に定期検査義務があるわけではないこと、そして配水管の水圧が高いときは減圧弁などでメーターを守ることを押さえておくと解きやすくなります。

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02

この問題は、受水槽を設置する際の設定基準や、各種給水方式の仕組みについて正確に理解しているかを問う内容です。

選択肢1. 受水槽の容量は、同時使用水量によって定めるが、配水管の口径に比べ単位時間当たりの受水量が大きい場合には、配水管の水圧が低下し、付近の給水に支障を及ぼすことがある。

この記述は不適切です。

受水槽の容量は、一瞬の最大値である同時使用水量ではなく、建物全体で1日に使う量を見積もった「計画一日使用水量」をベースに決定します。なお、後半に書かれている「一度に大量の水を引くと近隣の配水管の水圧が下がってしまう」というリスクの説明自体は正しい記述です。

選択肢2. 有効容量10m3以下の小規模受水槽は、定期的に清掃と点検を行うことが水道法で定められている。

この記述は不適切です。

水道法によって清掃や定期検査が厳しく義務づけられているのは、受水槽の有効容量が「10㎥を超える」簡易専用水道です。10㎥以下の小規模なものは自治体の条例で管理が促されることはありますが、一律で「水道法に定められている」とする記述は間違いです。

選択肢3. 配水管の水圧が高いときは、受水槽への流入時に給水管を流れる流量が過大となって、水道メーターの性能や耐久性に支障を与えることがある。このような場合には、減圧弁などを設置する必要がある。

この記述は適切です。

配水管の水圧が高すぎる地域では、受水槽に水が流れ込むときの勢いが強くなりすぎて、水道メーターに強い負荷がかかり故障の原因になります。こうした過大な流量を抑えてメーターを保護するために、減圧弁や定流量弁を設置するという対策は非常に有効であり、基準にも合致しています。

選択肢4. 圧力水槽式は、受水槽に受水した後、ポンプで圧力水槽へ汲み上げ、自然流下により給水する方式である。

この記述は不適切です。

自然流下で水を落として給水するのは高置水槽式です。問題文にある圧力水槽式は、密閉されたタンク内にポンプで水を送り込み、内部の空気の圧力を利用して各階に給水する仕組みであるため、説明が入れ替わっています。

まとめ

受水槽に関する問題を解く際は、容量の決め方、法律の数値、そして給水方式の仕組みをシンプルに整理しておくことが大切です。

まず、受水槽の容量は同時使用水量ではなく、1日の総使用量である「計画一日使用水量」をベースに決定します。

また、水道法によって定期的な清掃や検査が義務づけられるのは、有効容量が「10㎥を超える」場合のみで、10㎥以下は対象外となります。

水圧対策としては、受水槽への流入の勢いが強すぎて水道メーターが壊れるのを防ぐため、減圧弁などを設置して対応します。

最後に出題されやすい給水方式ですが、高い場所から水を落とすのが高置水槽式、タンク内の空気の圧力で押し出すのが圧力水槽式であるという、それぞれの仕組みの違いを正確に押さえておきましょう。

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