給水装置工事主任技術者 過去問
令和7年度(2025年)
問41 (給水装置の概要 問1)

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問題

給水装置工事主任技術者試験 令和7年度(2025年) 問41(給水装置の概要 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

ステンレス鋼管に関する次の記述の正誤の組み合わせのうち、適当なものはどれか。

ア ステンレス鋼鋼管のプレス式継手は、地盤沈下、重車両の通過等使用環境の厳しい箇所の地中埋設管に使用される。
イ 波状ステンレス鋼管の種類としては、波状管A(CSST-SUS304)及び波状管B(CSST-SUS316)がある。地中埋設配管では、より耐食性に優れた波状管Aが使用される。
ウ 波状ステンレス鋼管は、ステンレス鋼鋼管に波状部を施した製品で、波状部において任意の角度を形成でき、継手が少なくてすむ等の配管施工の容易さを備えている。
エ ステンレス鋼鋼管は、鋼管と比べると特に耐食性に優れており、薄肉だが、強度的に優れ、軽量化しているので取扱いが容易である。
  • (ア) 誤  (イ) 誤  (ウ) 正  (エ) 正
  • (ア) 正  (イ) 誤  (ウ) 誤  (エ) 誤
  • (ア) 正  (イ) 正  (ウ) 誤  (エ) 誤
  • (ア) 誤  (イ) 正  (ウ) 正  (エ) 正

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この過去問の解説 (2件)

01

「(ア)誤(イ)誤(ウ)正(エ)正」の組み合わせが適当です。

この問題は、ステンレス鋼管と波状ステンレス鋼管の使い分け特徴を正しく押さえているかを見る問題です。特に大事なのは、地盤沈下や重車両の通過など、条件がきびしい地中埋設配管には伸縮可とう式が向いており、プレス式ではないこと、そして波状管Bのほうが波状管Aより耐食性が高いことです。

選択肢1. (ア) 誤  (イ) 誤  (ウ) 正  (エ) 正

これは誤りです。

水道用ステンレス鋼鋼管継手の用途では、地震、地盤沈下、重車両の通過など使用環境の厳しい箇所に使うのは伸縮可とう式です。いっぽう、プレス式は、屋内配管や、地中埋設でも可とう性や抜け出し防止力をそれほど必要としない箇所に使うものとされています。したがって、問題文のように、きびしい条件の地中埋設管にプレス式継手を使うとするのは適切ではありません。

 

これは誤りです。

波状ステンレス鋼管には、波状管A(CSST-SUS304)と波状管B(CSST-SUS316)があります。このうち、波状管Bは、波状管Aよりも耐食性が要求される給水配管用とされています。つまり、耐食性がより高いのはAではなくBです。問題文はこの関係を逆にしているので誤りです。

 

これは正しい記述です。

波状ステンレス鋼管は、ステンレス鋼鋼管に波状の加工をして、曲げやすさ動きへの追従性を持たせた管です。資料でも、曲がり部分に継手を必要としにくく、継手が少なくてすむため、配管作業の効率化や漏水防止に役立つとされています。問題文の「任意の角度を形成できる」という表現は、こうした自由に曲げやすく、継手を減らせるという特徴を言い表したものとして適切です。

 

これは正しい記述です。

ステンレス鋼管は、炭素鋼鋼管などと比べて耐食性機械的性質に優れています。そのため、強度を保ちながら薄肉化し、軽量化しやすいという特徴があります。実際に、ステンレス協会の資料でも、配管用炭素鋼鋼管より軽いことや、強度面から薄肉化による軽量化が可能であることが示されています。ですので、「耐食性に優れ、薄肉でも強度があり、軽くて扱いやすい」という説明は適切です。

まとめ

この問題では、次のように整理すると覚えやすいです。

・きびしい地中埋設条件には伸縮可とう式、プレス式ではない。
波状管AはSUS304、波状管BはSUS316で、より耐食性が高いのはB。
波状ステンレス鋼管は曲げやすく、継手を減らしやすい。
ステンレス鋼管は耐食性と強度に優れ、薄肉で軽くできる。

参考になった数2

02

ステンレス鋼管の種類や継手の特徴、そして実務における適切な使い分けを問う問題です。地中埋設時の注意点や、材質(SUS304とSUS316)による耐食性の違いなど、試験で特によく狙われるポイントに注目しながら、各記述の正誤を見極めていきましょう。

選択肢1. (ア) 誤  (イ) 誤  (ウ) 正  (エ) 正

(ア)この記述は誤りです。

ステンレス鋼鋼管のプレス式継手は、専用の工具でゴムパッキンを挟み込んで圧着するタイプの継手です。そのため、地盤沈下や大型車両の通過など、強い外力や振動が日常的にかかる過酷な地中埋設部には適していません。地中埋設管に使用されるのは、伸縮や変位に強い「伸縮可とう継手」や、しっかり溶接・接合できるタイプのものなのでこの記述は間違いです。

 

(イ)この記述は誤りです。

波状管A(SUS304ベース)と波状管B(SUS316ベース)の2種類があるという前半部分は正しいです。 しかし、間違いは後半です。SUS304よりも、モリブデンを含んでいるSUS316(波状管B)の方がはるかに耐食性(サビにくさ)に優れています。そのため、土壌からの腐食リスクがある地中埋設配管には、より耐食性の高い「波状管B」が使用されます。材質の特徴が逆になっているため、この記述は間違いです。

 

(ウ)この記述は正しいです。

波状ステンレス鋼管は、管の一部または全体が蛇腹(じゃばら)のような波状になっている管です。この波状部のおかげで、工具を使わずに手である程度自由に曲げる(任意の角度を形成する)ことができます。エルボなどの継手をわざわざ使わずに障害物をかわせるため、継手の数を大幅に減らし、施工をグッと楽にできるという特徴を持っています。したがって、この記述は適切です。

 

(エ)この記述は正しいです。

ステンレス鋼鋼管(サス管)は、一般的な鋼管(鉄管)に比べて非常に高い耐食性を持っています。サビに強いおかげで、管の壁の厚みを薄く(薄肉に)設計しても十分な長寿命を確保できます。さらに、薄肉でありながらも強度(引っ張り強さなど)は非常に強く、かつ軽量で持ち運びや取り回しがしやすいという大きなメリットがあります。したがって、この記述は適切です。

まとめ

ステンレス鋼管に関する問題を解く際は、「継手のNG場所」「材質(SUS)の数字の違い」を整理しておくことが大切です。

まず、専用工具で圧着する「プレス式継手」は、振動や地盤沈下のリスクがある過酷な地中埋設には使えないという点を押さえましょう。

次に材質ですが、試験では「SUS304(波状管A)」と、よりサビに強い「SUS316(波状管B)」の使い分けが逆になって出題されます。数字が大きい「316」の方が強くて優秀なため、環境の厳しい地中埋設には波状管B(316)を使うと覚えてください。

管自体の特徴である「波状管は手で曲げられて継手を減らせる」「ステンレス管は薄肉だけど軽くて強い」というメリットは正しい記述としてそのまま出題されやすいため、セットで記憶しておきましょう。

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