給水装置工事主任技術者 過去問
令和7年度(2025年)
問42 (給水装置の概要 問2)
問題文
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問題
給水装置工事主任技術者試験 令和7年度(2025年) 問42(給水装置の概要 問2) (訂正依頼・報告はこちら)
- 耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、90℃以下の給湯配管に使用できる。この管は、金属管と比べ温度による伸縮量が大きいため、配管方法によってその伸縮を吸収する必要がある。
- 硬質ポリ塩化ビニル管は、主に道路内及び宅地内の埋設管として用いられるものであり、耐食性、耐電食性に優れているが、他の樹脂管に比べると引張降伏強さが比較的小さい。
- 硬質ポリ塩化ビニル管は、有機溶剤、ガソリン、灯油、油性塗料、クレオソート(木材用防腐剤)、シロアリ駆除剤等に管や継手部のゴム輪が長期間接すると、管・ゴム輪は侵されて、亀裂や膨潤軟化により漏水事故や水質事故を起こすことがある。
- 耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は、硬質ポリ塩化ビニル管の耐衝撃強度を高めるように改良されたものであるが、長期間、直射日光に当たると耐衝撃強度が低下することがある。
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この過去問の解説 (1件)
01
不適当なのは、「硬質ポリ塩化ビニル管は、主に道路内及び宅地内の埋設管として用いられるものであり、耐食性、耐電食性に優れているが、他の樹脂管に比べると引張降伏強さが比較的小さい。」という記述です。
この記述が誤っているのは、後半の「引張降伏強さが比較的小さい」という部分です。硬質ポリ塩化ビニル管は、給水装置の資料で引張強さが比較的大きいとされており、日本水道協会の検査基準でも、硬質ポリ塩化ビニル管は23℃での引張降伏強さがVPで45MPa以上、HIVPで40MPa以上とされています。これに対して、水道配水用ポリエチレン管は20MPa以上とされているため、「他の樹脂管に比べて比較的小さい」とはいえません。
この記述は適切です。
耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は、硬質ポリ塩化ビニル管を耐熱用に改良したもので、資料でも71~90℃以下で使用する場合の条件が示されています。また、金属管と比べて伸縮量が大きいため、継手や配管方法によってその伸縮を吸収する必要があるとされています。したがって、この説明はそのまま内容に合っています。
この記述は不適当です。
誤っているのは、「他の樹脂管に比べると引張降伏強さが比較的小さい」という部分です。硬質ポリ塩化ビニル管は、資料で引張強さが比較的大きいとされています。さらに、ポリエチレン管やポリブテン管については、別の資料で引張強さが小さいと整理されています。つまり、比べる向きが逆です。硬質ポリ塩化ビニル管は、むしろ樹脂管の中で強度面が弱いという言い方はできません。
この記述は適切です。
合成樹脂管は、有機溶剤や油類に弱いものがあり、国の標準計画でも、ビニル管やポリエチレン管などの合成樹脂管は有機溶剤等に侵されやすいため、そのような物質が浸透するおそれのある場所では使用を避けるか、防護措置をとるよう示されています。市の施工基準でも、ガソリン、灯油、油性塗料、クレオソート、シロアリ駆除剤などに長期間接すると、管は膨潤軟化し、ゴム輪は亀裂や膨潤軟化を起こして、漏水事故や水質事故につながるとされています。
この記述は適切です。
耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は、名前のとおり、硬質ポリ塩化ビニル管の耐衝撃性を高めたものです。ただし、資料では、長期間直射日光に当たると耐衝撃強度が低下することがあるので注意が必要だとされています。つまり、「耐衝撃性を高めた管だから日光でも平気」というわけではありません。
覚えておくポイントは、硬質ポリ塩化ビニル管は耐食性、耐電食性に優れ、引張強さも比較的大きいということです。
また、耐熱性硬質ポリ塩化ビニル管は給湯配管に使えるが伸縮に注意が必要で、耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル管は日光で性能が落ちることがある点も大切です。さらに、有機溶剤や油類は塩化ビニル管やゴム輪を傷めるおそれがあるので、接触させないことも重要です。
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